夫婦共通の銀行口座から別々に管理するようになった理由

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こんにちは、洗濯係のキコリ(夫)(@shibayakikori)です。

今回は夫婦のお金に関する記事です。結婚した時にはどこの夫婦でも1度は話題にあがるであろう「家計を共通の銀行口座にするか別々に管理するか」問題のお話です。

本記事では私たちが経験した内容を書きながら、夫婦共通の銀行口座のメリット・デメリット、わが家がなぜ別々の口座で管理するようになったのか、その経緯的なところを含めて赤裸々にまとめました。

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二人の財政状況によって移り変わっていったわが家の銀行口座

私たちは、このブログを書いている時点で結婚して2年が経つ頃になります。

現在は夫婦の共通の口座ではなく、別々に口座を持ち、家計を管理しています。

もとから口座を分けていた訳ではありません。結婚当初は、口座を共通にしていましたが、その後引っ越しや転職、保険の加入などのライフイベントを経て、各々の収支状況が変わってきたため、現在の夫婦別々の銀行口座による家計管理になりました。

わが家の家計の銀行口座の移り変わり

結婚を機に妻は都内に引っ越したり職場が変わったりしました。結婚2年目には夫婦の住まいを変えたり、車の購入や保険の加入など夫婦のお金のイベントもたくさんありました。

名字も変わるし住所も毎年変わるしで諸手続きが大変やった
結婚後のライフイベント
  • 2017年3月
    妻、退職
    3月末に関西の職場を退職しました
  • 2017年4月
    妻、引っ越し
    妻は都内の私の自宅に引っ越しをして、同居生活を開始しました。

    当年度は、私はこれまで同様会社員、妻は就職のタイミングが年度区切りの方が都合が良いため翌年度の4月まではアルバイトをしていました。

  • 2018年2月
    夫婦揃ってお引っ越し
    妻の職場も無事決まったので、お互い通いやすいエリアに引っ越ししました
  • 2018年4月
    共働きスタート
    妻も新しい職場で仕事を始め、各々の働き始めました
  • 2018年5月
    車購入
    妻の通勤用に車を購入しました。初めての自動車ローン。
  • 2018年11月
    保険加入
    そろそろ子どもも…ということで妊活前に医療保険や生命保険に加入しました

夫婦共通の銀行口座の時代

夫婦共通の銀行口座時代の収支・管理のイメージを図にしました

夫婦共通の銀行口座にしたきっかけ

夫婦共通の銀行口座にしたのは、結婚を機に遠距離恋愛から「同居生活をはじめた」ことがきっかけでした。

それまで妻は関西、私は関東で遠距離恋愛をしていました。結婚を機に妻には当時一人暮らしをしていた私の家に引っ越しをしてもらいました。

新しい職場に転職するタイミングは翌年4月からの方が都合がよかったから、結婚1年目は旦那に養ってもらった(安月給だけど)

そのため、自然に家賃や水道光熱費、食費などを私(夫)の給与支払口座から支出する流れになりました。

また結婚1年目、妻もアルバイトしてくれたので「家計の財布(現金)」をつくって、食費分(月二万円程)を納めてくれていました。

キコリ
今でも夫婦でご飯に行くときは「家計の財布(現金)」を持って行って支払いはそこからする時もあるよー
現金払いのみの時とかね

結婚1年目の年は主たる家計の収入が1つ(夫の給与)で、家計の支出も夫婦共通のもの(家賃・水道光熱費・食費など)が多かったので、私(夫)の銀行口座が実質的な共通の口座になっていました。

メリットに感じたこと

家計の管理がシンプル
1つの口座で家計を管理するので、「入ってくるお金」がどこから来て、「出ていくお金」がどう使われたのかをシンプルに管理できました。
「家賃」や「水道光熱費」といった支払先を1つにまとめることができるのが、共通の銀行口座を使うメリットの1つです。
夫婦共通の銀行口座の使い方
共通にした家計の銀行口座のキャッシュカード兼クレジットカードは、普段常に私が持ち歩いていたので、結婚を機に家族カードを作りました。妻には家族カード(デビットカード)を買い物などで使ってもらうようにしました。家族カードを作ることによって、名義人以外にもお金を引き落とすことやカード支払いが可能になります。
共通の銀行口座の通帳残高を見れば家計の残高も分かりますし、クレジットカードの履歴を見れば家計のお財布で何をいつ購入したのかが分かるようになります。
キコリ
食材などの細々とした買い物は、つもり重なると大きな金額になりますし、1つの口座で把握できると使いすぎなのかどうかも分かりやすいですね
いえーい!魔法のカード(夫のデビットカード)使い放題やー♪
キコリ
無駄遣いしないでよっっ汗
え?なんて?(聞こえない)
家計の支出と個人の支出を切り分けやすい
「夫婦共通の銀行口座の時代」の図を見てもらうと分かりやすいのですが、「家計」向けの夫婦のお金と「個々人の趣味・娯楽」向けの個人のお金を別々の口座にしているので、家計の支出と個人の支出を切り分けやすくなります。
キコリ
家計のS銀行は僕の名義だけど、基本的には家賃・水道光熱費等々の「家族のお金」の支払い用です。
うちは、アルバイト代の振込や個人の買い物・友達との交際費はうち名義のM銀行を使っている。あとは秘密の口座や。教えへん。
キコリ
僕も趣味・娯楽(スノーボード)や飲み会のお金は僕名義のY銀行が引落先のカードを使っています
キコリ
ん?、今秘密の口座って?…
夫婦とは言ってもそれぞれ固有の資産があるはずです。共通の口座が1つあるとこれまでの個人の資産と家族で使うお金が明示的になるため、家族のお金で個人的な使い方をしてしまうなどのグレーな使い方で揉めることもないでしょう。
キコリ
お金の揉め事は嫌だよね

デメリットに感じたこと

名義が一方のものになってしまうこと

夫婦共通の銀行口座においては、普段使いにおいてはさほど困りません。片方の名義の口座でも家族カードさえあれば双方が現金の引き出しややカード利用が可能だからです。

夫婦共通の銀行口座のデメリットは、口座の名義の取り扱いに困ることですね。普段の買い物やインターネットでのモノの購入などは良いのですが、保険の契約など、どうしても手続きや決済上の名義人が片方に限られるとうまくいかない場合があります。

キコリ
どういう場合に都合が悪いかは次項に書きました。
離婚時・相続時に揉める

こちらは実際に”感じたこと”ではないですが、一般に言われていることです。

共通の口座の場合に揉める可能性があるポイント

離婚時に共通口座の資産の取り扱い
離婚時には共通の口座の資産をどの割合で分配するのか

名義人が亡くなった場合の共通口座の資産の相続
相続時に名義人の家族と夫婦で財産分与の内容をどうするのか

詳しくは、税務上・法律上からの観点でこの辺に詳しい記事がたくさんあるので、そちらをご覧いただければと思います。

子どもがいない夫婦の場合、相続人は配偶者と親である(配偶者3分の2、親3分の1)。夫が死亡すると、2000万円の預金は夫の両親にも相続権がある。妻は「2000万円は2人で貯めたお金だから、1000万円は私のもの。相続の対象となるのは半分の1000万円のはず」と思うだろうが、夫の両親はそう見ないかもしれない。息子の名義の口座にあるなら、息子が働いて貯めたお金と見るのが自然だ。
 夫の両親が「私たちは息子のお金を当てにして生活していたわけでないので、このお金は要りません」と権利を放棄してくれれば何の問題もないが、放棄してくれる親ばかりとは言いがたいのが実際だ。日頃から親との関係が良好でないと「もめる」可能性は高い。

引用元「夫婦の貯金」は1つの口座にまとめるな|ダイヤモンド・オンライン 

夫婦で共有口座を作る時のポイントまとめ
今回の取材の内容をまとめると、次のようなことがわかりました。

・共有口座の財産は離婚時、半分は自分のものだと主張できる可能性は高い
・ただし隠し財産があると、財産分与の対象にしたくてもできなくなってしまうので要注意
・共有口座の名義人が亡くなった時は、相続の対象になる可能性が高いので要注意
・離婚・死別を見据えるなら、夫婦別々に家計管理をしておいた方が手間は少なくて済む

引用元:「共有口座」はキケン!? 弁護士がすすめる夫婦の家計管理法|DAILY ANDS

キコリ
僕にはまだ縁のない話しかな~、離婚してないし
今は…な?
キコリ
( ゚Д゚)

夫婦別々の銀行口座の時代

共働きと保険の加入が大きなポイントでした

なぜ夫婦別々の銀行口座にしたか

夫婦別々の口座で家計を管理しているイメージを図にしました

わが家の場合、結婚当初は夫婦共通の銀行口座を作って家計管理をしていましたが、結婚2年目になってからはお互いを取り巻く状況も変わってきました。そのため、夫婦共通の口座から別々の口座で管理するようになっていきました。

切り替わるポイントとしては、3点ありました。

別々の口座の管理になったポイント

共働きになり主たる家計の収入源が2つになった
妻も新しい職場で仕事をはじめ、給料をもらうようになりました。妻の収入も家計の口座と個人の口座を使い分けるため2つ目の家計の口座を開設して管理するに至りました。

家計の支出だけど2人の名義が必要になった
これは保険料の手続きに際して、支払保険料の支払元口座を契約者名義にする必要があったため、夫婦2人の名義を用意する必要がありましたので、2つ目の家計の口座を作るきっかけになりました。

家計簿アプリを活用した
家計簿アプリを活用することによって、家計の口座を複数持つ場合でも手元で残高情報や使用状況を一元管理出来るようになったため、口座を分けるデメリットが薄れたと感じています。

メリットだと思っていること

夫婦それぞれの名義の銀行口座が持てる

夫婦それぞれの口座で別管理になると、もちろん名義は夫婦それぞれ分けて利用することが出来ます。わが家の場合、結婚2年目の年から妻がバリバリと働き始めましたので、給与振込口座も妻名義のものが必要でした。当時の時点でも妻名義の銀行口座はありましたが、図に示すように個人の資産を管理する目的の口座でした。一緒にすると煩雑になりますし、他にも家計用に妻名義の口座があった方が都合が良かったため、別々の口座での管理に2年目以降変わって行きました。

うちの方が稼いでんねん(ふっ)

家計の支出だけど夫婦それぞれの名義が必要になった

保険の支払いはそれぞれの名義の口座にする必要があった

私達はゆくゆくは「子供を作ろう」と考えておりました。実際に身近の先輩夫婦がちょうど妊活中だったため、色々聞いていたところ「妊娠する前に保険に入っておいた方が良い」というアドバイスをもらいました。

キコリ
へー、そうなんだ~(なんでだろう?)

少し調べてみると、通常分娩ではなく帝王切開になった場合、保険に入っておくとその費用は保険から支払われるみたいです。逆に妊娠が発覚してからの保険の加入は、条件が厳しくなるから妊娠前に検討した方が良い、ということだったんですね。

妊娠判明後に医療保険へお申込みをされた場合、ご加入は出来たとしてもほとんどの保険商品で『特定部位の不担保』という条件がつくと考えられます。
 例えば、妊娠を理由に子宮に「特定部位の不担保」(不担保期間・条件は保険会社により異なる)が付加されると、不担保期間中に帝王切開や切迫早産など子宮に関する手術や入院をした場合には、入院給付金および手術給付金が支払われません。※保険会社が指定した特定部位以外の入院・手術については、通常通り保障の対象となります。

 つまり、ご加入直後の出産で帝王切開娩出術などを受けられた際には、給付金を受け取ることができないということになります。妊娠前に医療保険にご加入された場合に比べ、お客様にとって不利な条件がつき、「直後の出産に備えて医療保険に加入したい」というニーズには応えることができない可能性が高くなります。

引用元:結婚前に考える!女性の医療保険|保険比較ライフィ

そこで、実際に妊活に入る前に妻の保険の加入を検討し、加入をしました。そして、保険の加入にあたり、保険料の支払先をそれぞれの名義の口座にしています。

キコリ
いい機会だったので、無保険で暮らしていた私もプランナーさんと相談して加入しました。

デメリットだと思ったこと

複数の口座の管理が必要になる

管理すべき家計の口座が複数になると、その分確認しなくてならない口座が増えてしまいます。通帳の記帳やカードの利用履歴の確認も各銀行口座に出向いたり、Webサイトを調べたりする必要がありますよね。

そういうのは面倒くさい

でも、この辺は家計簿アプリを活用すれば問題は解決しそうです。

私はマネーフォワードという家計簿アプリを活用して、私と妻の銀行口座情報・カード利用情報をアプリに連携して一元管理できるようになりました。

マネーフォワードと銀行口座情報を連携するにはオンラインバンキング等の設定が必要になる場合があります。使い方については、ご自身でよくご確認いただくようお願い致します。
数ある家計簿アプリの中でも、人気の高いアプリ『マネーフォワード(Money Foward)』。銀行口座やクレジットカードと連携できるなど便利なのですが、口座連携がややこしくて手を出していない……なんて人も結構多いです。そこで今回は、誰でもマネーフォワードを使いこなせるように、使い方を一から紹介していきます!
キコリ
手元でいろんな口座の残高を確認することがわざわざ記帳しに行かなくても大丈夫

【まとめ】夫婦共通の銀行口座から別々に管理するようになった理由

本記事のまとめ

★家計の銀行口座を共通にするか別々にするかは夫婦の収支状況によって変わる

★共通の銀行口座の時は、家計の管理がシンプルになるが銀行口座の名義の取り扱いで困った

★別々に管理する場合は、夫婦それぞれの名義の銀行口座を持てるようになる

★共働きの開始と保険料の支払いでお互いの名義の銀行口座が必要になった

★複数の銀行口座情報やカードの使用情報は家計簿アプリで一元管理ができる

以上、わが家の家計の管理状況に関する記事でした。最後までお読みいただきましてありがとうございました。

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20代SE。新潟-青森を経て都内在住。 引越3日前に1人の女性に惹かれ大阪-東京で遠距離恋愛。 出会って1年で結婚後、初めての共同生活。 姉さん女房と仲良く暮らしています。 ブログには結婚や引越などの体験談と共に日々の気づきを綴っています。 写真、動画編集が好きです。