私事ですが9月15日(日)に第一子が誕生しました。
とっても元気な女の子です。
陣痛が来てから36時間近くかかる難産でしたが、母子ともに無事で、何はともあれ一安心している次第です。
妻の出産に立ち合い、娘の誕生と“父親”になった気持ちをこのブログに書き留めたいと思います。
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臨月の時の心境
今年2月に妊娠が分かり、その後あっという間に時間を重ねてお腹の中の赤ちゃんは大きくなっていきました。
36週を迎えた頃にはお腹も大きく張りだし、一目で妊婦さんということも分かります。
この頃は、嫁いわくお腹が重たく、仰向けでは寝られないですし、腰が痛くなる、なかなか寝られないなど、お母さんの身体にも変化があるようでした。
夫の私も、外出の時には普段何気なく乗っている電車などでは妊婦の嫁と一緒だとお腹を圧迫されないよう気を使ったり、歩くペースも合わせてあげる必要があるねと、気付きがたくさんありました。
出産予定日を迎えた時の心境
40週を迎え、いよいよ出産予定日が近くなってきました。
出産予定日は木曜日だったので、会社にいる間に電話が来るのかなーとぼんやり思っておりました。
嫁に陣痛がきた時の私
・想像
職場で打合せ中に病院から電話
イケボな上司
「ここは気にするな。君が本当に大切にすべきものはここにはない。奥さんのところに行ってあげなさい。」
主「ぐっありがとうございます!」
って走って会社を出る・現実
主「おはよー」
嫁「陣痛きたで」
主「!?」— シバヤ@ブロガーでデザイナーのパパリーマン (@shibayakikori) September 19, 2019
出産予定日を迎えると会社の上司や常駐先のお客さんも「シバヤさん、産まれました?」「どう?産まれた?」なんてみんなも気にして声をかけてくれます。
人生の諸先輩いわく、「まぁ急に来るからね」なんて言うもんですから余計にドキドキします。結局会社では今か今かとそわそわしているばかりでした。
陣痛がきた、いよいよ始まる出産
出産の予定日を2日過ぎ、その時は唐突にやってきました。三連休の初日でした。
9/14 07:15 陣痛発覚
7時頃に起きると嫁はもう起きてました。嫁は最近は腰が痛くてなかなか寝れないことが増えていたので、今日も早起きだなぁと考えがら顔を洗いに行きました。
嫁は普段と変わらずソファでツムツムのご様子でした。
嫁がさらっと言うもんだから、それはそれはびっくりしました。
そんな感じで出産の1日が始まるとは思ってませんでしたので、気が抜けておりました。
あとから気づいたのですが、この日は満月だそうで、
満月の日には出産が多い
という噂を第一子で体感してしまいました…
陣痛が始まった後は、陣痛の間隔が10分未満になったら病院に向かうので、暫しの待機。
自宅で陣痛が始まって、自分でもそわそわしているのがわかりました笑
・陣痛始まっても慌てずまずは落ち着こう
・陣痛の間隔が短くなるのを側で待つ。
また、陣痛が始まった時にスムーズに病院に行けるよう以下のサービスなどがありますので、夫婦でチェックしておくとよいですね。
あらかじめサービスに登録しておけば、専用の電話を通じてすぐにかけつけてくれるサービス
9/14 09:30 自宅出発
我が家も陣痛タクシーには登録済でしたが、幸い夫の私が休みの時に陣痛が来ましたので、病院まで自家用車で向かいました。
入院してからが長かった、36時間の難産
朝5時に陣痛が来てから陣痛の間隔が7~8分に縮まってきたので病院にやって来ました。
9/14 11:15 病院到着
11時頃に入院の手続き済ませ、分娩室のあるフロアに向かいました。
フロアに到着後は看護師さんが大忙しの中やってきてご挨拶してくれました。
妻とは一度別れ、私は一度別室で待機でした。
あとから妻に聞いたところ、到着して早々に“ノンストレステスト”とと呼ばれる装置をつけての検査を実施したとのことでした。
ノンストレステスト(NST)
胎児の心拍数や母体の子宮の収縮具合が波形状に表示される分娩監視装置を用いて行われ、胎児が元気であるかどうかを確認する目的があります。
出典:mamari
9/14 12:15
ノンストレステストを30分程度行って終えたあとに、分娩室に通された私。
そんな分娩室のアットホームさに感心しながら分娩第一期が始まりました。
“分娩”のフェーズ
▼分娩第一期
子宮口が10cmまで広がる期
▼分娩第二期
いきむ、産む期
▼分娩第三期
胎盤が出てくる期
出産に関しては、分娩時期をよく3つのフェーズに分けて説明されるそうです。
苦しい陣痛との戦い。分娩第一期
9/14 12:30(陣痛から7時間)
病院についてしばらくはまだ陣痛の痛みも耐えれる様子の妻。それよりもお昼が気になります。
9/14 15:00(陣痛から10時間)
お昼を過ぎてからは陣痛がかなり痛みを増してきました。
ときおり助産師がノンストレステストを用いて赤ちゃんの心拍とお腹の張りを確認してくれます。
9/14 19:00(陣痛から14時間)
この頃から陣痛の痛みと先の見えなさから妻もかなり心が弱ってきているように感じました。
この時点であと12時間はかかるだろうと言われ、本当に先が長いと感じました…
9/14 23:00(陣痛から18時間)
分娩室では、妊婦が楽になる姿勢や分娩を進めるような運動ができるよう様々なものが用意されていました。
分娩室に用意されているもの
・バランスボール
・マット
・アロマ
・音楽プレイヤー
助産師さんの助言も受けながら、ベッドで横になった姿勢から、少し体制を変えて前屈みになるような姿勢になってみたりと、とにかく陣痛に耐える工夫をしました。
日をまたいでからは私ももう必死でよく覚えてませんでした。
今まで見たことのないほど痛みに苦しむ妻の背中や腰をとにかくさするしか私にはできませんでしたから。
9/15 2:00(陣痛から21時間)
助産師さんの診察では、妻のお腹の張り具合が想定通り進まず、陣痛の間隔が延びていることも聞きました。
私は助産師さんの言う通り、分娩室にあるソファで少し仮眠をとることにしました。
確かに昨日から寝ていないので眠気もあるのですが、正直1時間も寝れませんでした。
こうしている間も陣痛に耐える妻のことを考えると寝てもいられないというのが心境です。
と、色々思うところはありますが、近い将来出産を控えている奥さんの旦那さんへはこう言葉を残しておきたいです。
助産師さんの言うことはきいておけ
このあとも書いていきますが、陣痛から結局36時間近くかかった長期戦でしたので、分娩の”谷”の時間帯には少し休んでおかないと、肝心な時にからだが動きません。
助産師さんの言うことは素直に聞いておくのがいいと思います。
9/15 7:00(陣痛から26時間)
朝になり、子宮口は3cmほど開いているとのこと。先は長い…
お医者様のご判断で、陣痛促進剤を利用していくことになりました。陣痛促進剤を適用するのに同意書を書くと、すぐに点滴による投与が始まりました。
9/15 12:00(陣痛から31時間後)
陣痛促進剤を使ってからは子宮の収縮が強くなり、妻のお腹の痛みもピークに。
私もこの頃にはずっとつけているノンストレステストの計器が読めるようになってきました。
お腹の張りの強さを示す数値が高まってくると、妻の顔が痛みに歪むのが分かりました。
3~5分置きに来るタイミングにあわせて痛む部分にボールを強くあてて気を紛らわせるのを手伝います。
また、陣痛促進剤使ってからは吐き気もようになってくるので背中を擦ったり水を渡したりと、とにかく寄り添いました。
なんというか、残酷なまでに”何もしてあげられない”ことを痛感させられました。
痛みに堪える妻と代わってあげることはもちろんできないですし、痛みを和らげることも吐き気を抑えることもできない、そんな感情と向き合う時間がそこにはありました。
陣痛が始まって30時間を超え、体力的にも疲弊してきている妻を目の当たりにし「出産は命懸け」という言葉が頭をよぎったりしました。
9/15 14:30(陣痛から33時間後)
助産師さんの診察で子宮口の広がりを確認し7~8cmくらい開いたとのこと。
陣痛から33時間を過ぎたあたりでとうとう破水しました。
胎児を包んでいる膜が破れ、中の羊水が出てくること
赤ちゃんもずいぶんお腹の下の方にに降りてきているようでした。
とうとう出産。分娩第二期
9/15 16:00(陣痛から35時間後)
破水を確認してからは子宮口が10cmになり、助産師さんもあわただしくなってきました。
分娩室に色々な器具や助産師さんが赤ちゃんを取り上げるときに使用する手袋などが用意され出しました。
助産師さんが診察しながら時折内線で先生と「(嫁)さん、今頭見えてきました、また連絡します」と話しているのが聞こえました。
助産師さんが1人また1人と増え、総勢助産師3名+先生1名がそろったところでお声がかかりました。
もうこの辺りは陣痛のタイミングに合わせていきむ妻に水分を取ってもらいながら、ひたすら『頑張れ!頑張れ』と声をかけました。
9/15 16:30(陣痛から36時間後)
そして、ついに…
産まれてきた赤ちゃんはとても小さく、身体は薄い青紫色でした。すぐにへその緒などの処理を済ませて新生児集中治療室で諸々様子を見ることになりました。
続け様に胎盤も。分娩第三期
9/15 16:40(陣痛から36時間後)
その後、後産と呼ばれるように「胎盤」が出てきました。
初めて胎盤を見ましたが、かなりの大きさでこれと赤ちゃんが妻のお腹の中にあったと考えると人間ってすごいなと、ただ驚きました。
胎盤が出てくる分娩第三期を持って分娩の工程としては終わりになります。
出産を終えた後は、分娩室で2時間程安静した後に、産後病棟に移ることになります。
妻とそんな会話をしながら長かった出産が無事終わったことをお互い労いました。
赤ちゃんとの初対面
分娩室での安静時間が終わり、産後病棟に移動する際に赤ちゃんと初対面しました。
自分の子と対面した時は、その小さな身体がとっても愛おしく感じました。赤ちゃんはみんな可愛いものですが、やっぱり“我が子”は特別なものに感じます。
無事産まれ、一夜明けた父親の心境
16:30に出産を終え、産後病棟に移動した時点でもう夜8時を過ぎており私自身もくたくたになっているのが分かりました。
妻と明日以降の入院スケジュール等を整理して、家路につきました。
今回妻の出産に立ち会った心境を書き留めておきたいと思います。
元々、出産には漠然と立ち合いたいと思いっていました。一生に数回あるかないかの経験ですし、妻が頑張っている隣で支えたいという気持ちがありました。
そして今回実際に出産に立ち会ってみてその思いは強くなりました。
もう、本当にこれにつきます。
物理的に、痛いところを押してあげたり背中をさすったりする人が必要だと思いましたし、助産師さんがついているとはいえ、人手が必要であると思いました。
精神的な面は本人に聞いてみましたが、何度もくじけそうになったとのことでした。
陣痛の痛みの辛さは本人にしか分からないものですが、立ち会っている間の妻の様子を見ていれば、その辛さは容易に感じ取れると思います。
そういった妻の姿を見て、出産を2人で乗り越えることで家族の絆というものがより強まるかなと、月並みではありますが本当にそう思いました。
出産に立ち会うか迷っているという旦那さん。
ご自身の気持ちが一番大事です。迷っているようであれば「出産に立ち会いたい」と奥さんに伝えてみてはと思います。
以上、難産だった36時間の出産の流れと立ち会った夫の心境について書きました。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。
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