2019年9月に待望の第1子が生まれました!”仕事と育児“という昔から多くの議論が語られてきたテーマではありますが、今回は私(当時28歳男性会社員)が育児休業(以下、育休)を取ろうと思った理由について、当時の心境を振り返って書きました。
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育児休業を考え始めた時期
私が育児休業を取ろうと考え始めたのは、妻の妊娠が安定期に差し掛かる妊娠4か月頃でした。仕事は新年度をそろそろ迎える時で、プライベートでは妻がつわりであらぶっていた大変だった時期でした。
比較的”緩かった”システム運用時代
ちょうど仕事もシステムの運用でまったり仕事をしていた時期でした。
この頃はシステムも安定稼働していて、緊急度の高い業務もなく、定例的な作業や打合せがほとんで、業務の張り具合も見通しがついていました。そもそも見通しがある程度ついているので、前倒して資料作成に着手するなど、比較的落ち着いて仕事ができたので休みも取りやすい時期でした。
異動で多忙なシステム開発プロジェクトへ
ところが新年度に移り、顧客のシステム刷新に伴い大規模なシステム開発を行うプロジェクトに参画することになりました。
それまで、自社ビル内でぬくぬく・少数精鋭でシステム運用をしていた頃とは異なり、客先常駐・数百人体制での開発が始まると、思っていた以上に業務量が多くなりました。
新しいプロジェクトでの業務についてから「この感じで育休とれるかな…」と正直不安でした。
仕事の面から言えば、社内でも経験できる機会も少ない大規模な開発のため、そのプロジェクトに参画してプロジェクトマネジメントや課題のクロージングなどの業務を学ぶのは非常に有意義でしたし、自身のキャリアとしても良いものになると思っていました。
それでも頭のどこかでは「育児」に積極的に関わりたいという気持ちが根深くあり、その後もぼんやりと育休を取るつもりで時間が過ぎていきました。
育児休業を取ろうと思った決め手
新しいプロジェクトの業務に忙殺されて早4ヶ月が経った8月、私はまだ上司に「育休」の相談ができておりませんでした。
安定期に入ってすぐに妻の懐妊の件は報告しましたが、バースプラン(里帰り出産かこっちで産むか)などもその頃は未検討でしたので、深くは話しませんでした。
担当する業務の需要なポストに位置して仕事に打ち込む中、自分の心の中でもだんだんと「育休…この状況でとれるかな?」と仕事から手を離せなくなっているのが分かりました。
友人のある一言で気づいた不安
そんなある日、妻と私の共通の知人女性(以下、ごんちゃん)がめでたく妊娠し、連絡をとる機会がありました。
こんな友人とのやりとりがあったのでふと私も気づきました。
なんというか、普通のママさんの感覚ってそうだよなと、ここでやっと思い出しました。
と、言うのも我が家のボス(嫁)は、看護師として新生児を取り扱う部署での勤務経験があり、普通のママさんに比べて新生児の扱いに慣れていたからです。
もう圧倒的。
心強いことこの上なし。
私も心のどこかで新生児に慣れている嫁なら心配ないか、と思っていたのでしょう。
育休を取ってサポートが必要だ!と声高にSOSがあれば『よっしゃっ、育休取ってサポートしたるぞ!』っとすぐに踏ん切りつけていたと思います。
育休取得の背中を押してくれた嫁の言葉
ただ、そんな新生児を扱う経験が豊富な看護師の嫁からは続けてこうアドバイスをくれました。
こんな声をかけてもらってから私のなかで「育休を取る」ということの考え方が変わりました。
今までは、夫婦にとって「初めての出産」「初めての育児」で主に負担のかかるママの体力的・精神的サポートすることが夫の役割であり、「育休」もその延長として捉えていました。
産後すぐは、ママも身体を酷使しており休まなければいけないですし、赤ちゃんをつれて外出はできないので買い物やお手伝いなど、物理的に人手が必要です。
出産を経て育児に伴う生活の変化やホルモンバランスによるストレスから精神的に不安になることもあるでしょう。
そういったママをサポートするために「育休」をとるものだと思っていました。
パパ自身のための育休
嫁の一言で、「育休」はママのためではなく、パパ自身のためのものだと考えるようになりました。
“こどもの成長は早い”とよく言いますが、その子供時代の中でも赤ちゃんの時代は本当に短い期間になります。そんな赤ん坊の頃の時間を一緒に過ごすことで得られることがきっと沢山あるはずだと、嫁から”考えるきっかけ”をもらいました。
赤ん坊が生まれてからは、私自身も初めての経験が多く、感動と学び、そして癒しを娘からたくさんもらっています。娘と過ごしていると、些細なことでも気づきが生まれるようになりました。
今日病院についたら
ちょうどミルクの時間で
嫁にぽんって赤ん坊とミルク渡されて(私が)初めてのミルク。抱っこしながら、哺乳瓶くわえさせたらごくごく飲む。
必死に吸ってごくりと飲む振動が左腕を伝ってくる。あぁ~ってなった。
眼からミルク出てきた。
— シバヤ@ブロガーでデザイナーのパパリーマン (@shibayakikori) September 19, 2019
今日。
朝
嫁と娘の顔を見に病院へ
幸せエネルギー充電午後から仕事に向かう←イマココ
世のお父さんが毎日仕事を頑張れる理由がすこしわかった気がしたよ。
— シバヤ@ブロガーでデザイナーのパパリーマン (@shibayakikori) September 20, 2019
それからは、会社の上司にも相談をしたり一緒に働いている職場の方々とも工夫をして育休取得に向けて動き出しました。
結果的には、仕事と育児がそれぞれに無理のない形で育休を取得することになり、会社と折り合いをつけることができたことも育休取得を後押ししてくれました。
職場での育休取得に至るやりとりについては、こちらの記事に書きましたので併せてご覧いただければと思います。
【まとめ】男性会社員の私が育休を取ろうと思った理由
みんながみんな育休を取ることが”善”ということではないですが、「取りたいけど悩んでいる」「取った方がいいのか悩んでいる」といったパパさん方は、私が育休を取ろうと思った理由が少しでも参考になればいいなと思います。
今一度私(当時28歳男性会社員)が育児休業(以下、育休)を取ろうと思った理由を以下にまとめました。
1.産後のママには休養が必要。パパの物理的なサポートがいると思ったから。
2.育休は自分のため。赤ちゃんと過ごす貴重な時間であると認識したから
3.会社と上手く折り合いがついたから
育休を取ろうと思った一番の理由は、妻がきっかけをくれて自分のために育休を取りたいと思えるようになったからです。
もちろん、産後のママのサポートが必要であることや会社との調整がついたことも一因ではありますが、この妻の一言から「自分が子供とどうありたいか」を考えるきっかけになりました。
- 赤ん坊の娘のおむつを替え、沐浴をして、一緒に昼寝をする。(めっちゃおならする。)
- 泣き止まない娘が何で泣き止まないのか考える。(最初は全然分からない)
- おむつが気持ち悪いのか、おなかがすいたのか、熱くて汗ばんでるのか、子供の泣き声や表情から気持ちを察する。(段々と分かるようになる)
- 自分の腕の中で眠る娘の体温を肌で感じる。(子供ってあったかい)
- 嫁と娘の寝顔を眺める。(可愛い)
上記は、育休をとって家族との時間を多く過ごした私が感じたことです。子供が生まれてまだ1か月くらいですが、育休をとったことで私自身にとってもたくさん学びがありました。そして生まれる前まではあまり感じられなかった親としての自覚も強くなってきました。
小さくてか弱い娘を見ると、自分が守らなければとより一層責任感が強まった感覚があります。そういった自身の心境の変化も、育休を取ったからこそ得られたものだと思います。
なので今回私が一番言いたかったことはこれです。これからお子さんが生まれるパパさんはぜひ”自分事”にして捉えていただければと思います。
以上、最後までお読みいただきましてありがとうございました。
子供が生まれるとママは防衛本能が高まり、強くなります。育休を取ってママと子供といる時間が長くなるのはイイことですが、ママからお叱りを受けることも増えるかもしれません。
それはそれで赤ちゃんにとって必要なことで怒られているのであれば、しっかりパパさんも受け止めて勉強していきましょうね!
以上、私(当時28歳男性会社員)が育児休業(以下、育休)を取ろうと思った理由でした。
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